SELF-CARE DIALYSISセルフ透析

SUITABILITY

セルフ透析は、
すべての方に適した方法では
ありません。

ここでは、向いている方と、そうでない方を、できるだけ具体的に書きます。あわせて、知っておいていただきたいリスクと注意点、そして「始めてみて合わなかったら、どうなるのか」もお伝えします。

01

Who It Fits

向いている方・
向いていない方

向いている方

  • 自分の治療を、自分で引き受けたい方
  • 自分の予定を、透析に合わせたくない方
  • 仕事を精一杯頑張り続けたい方
  • 厳しい食事制限を緩和したいと考えている方
  • もっと活動的なライフスタイルを望みたい方
  • 自由には責任が伴うことを、受け入れられる方

向いていない方

  • 透析に十分な時間を割けない方
  • 「自己管理はしたくない」という方
  • 医療者に全てお任せにしたい方
02

In Detail

向いている方

01

自分の治療を、自分で引き受けたい方

セルフ透析の中心にあるのは「自分でやる」ということです。準備も、穿刺も、片付けも。
これを負担と感じるか、納得と感じるかで、この方法が合うかどうかが分かれます。

02

自分の予定を、透析に合わせたくない方

通常の透析では、曜日と時間が固定されます。旅行も、家族の用事も、趣味の予定も、まず透析の日程が先にあって、その隙間に入れることになります。

セルフ透析では、開院時間の中でご自身が席を予約します。先に自分の予定を決めて、そこに透析を合わせる。このような自由を求める方に向いています。

03

仕事を精一杯頑張り続けたい方

「透析を始めてから、仕事を今まで通り続けられなくなった」という話をよく聞きます。
決まった曜日の決まった時間に通う必要があるためです。

セルフ透析では、曜日と時間が固定されません。商談に合わせて時間をずらす、出張の前後で調整する、といったことができます。透析中に仕事をすることだってできます。透析のためにキャリアを諦める、という選択をしなくて済む可能性があります。

04

厳しい食事制限を緩和したいと考えている方

透析を受けている方にとって、食事と水分の制限は日常的な負担です。

十分な透析量を確保することで、標準的な透析と比べて食事制限が緩和されることが期待されます。

ただし、どの程度緩和できるかは個人差があり、医師の判断によります。

05

もっと活動的なライフスタイルを望みたい方

透析後の強い疲労感、頭痛、透析中の血圧低下や足のつり、かゆみ。こうした不調の多くは、透析量が十分でないことと関わっています。

週当たりの回数や時間を増やして透析量を確保することで、こうした日々のつらさが軽くなることが期待されます。セルフ透析を選んだ方からは、数値の変化以上に「体が楽になった」という実感が語られることが多くあります。

セルフ透析では週4回以上をお勧めしており、多くの方が実際にそうされています。ただしこれは決まりではなく、回数や時間はご自身の体調と生活に合わせて組み立てていただけます。

06

自由には責任が伴うことを、受け入れられる方

これが最も大切です。日時を自分で決められるということは、自分で決めなければ透析が行われないということでもあります。

03

In Detail

向いていない方

01

透析に十分な時間を割けない方

セルフ透析は、拘束時間が通常の透析より長くなります。加えて、開始までに1〜3か月のトレーニング期間が必要です。「早く終わらせたい」「時間をかけたくない」という方には、この方法は負担にしかなりません。

02

「自己管理はしたくない」という方

セルフ透析で自分で行うのは、機器の操作だけではありません。透析の記録も、体重や血圧の確認も、次回の予約も、ご自身で行います。日々の数値を自分で見て、自分で判断する場面が増えます。

また、自分で予約できることを「行かなくてもいい」と受け取ってしまう方も、続きません。透析は中断すれば命に関わります。自由なのはタイミングであって、透析の必要性そのものではありません。

03

医療者に全てお任せにしたい方

「専門家に任せたほうが安心だ」という考え方は、それ自体まったく正しいものです。通常の施設透析は、その考え方で組み立てられています。

セルフ透析はその逆で、判断と操作の多くをご自身が引き受ける形です。どちらが優れているという話ではなく、向き不向きの話です。任せたい方には、通常の施設透析のほうが合っています。

このほかに、医師の診察で判断されること

ご本人の希望とは別に、体の状態によってセルフ透析が適さない場合があります。

セルフ透析は、準備から片付けまでをご自身で行うことを前提としています。そのため、一定の身体機能が構造的に必要になります。これは施設の都合ではなく、この治療形態そのものの要件です。自力での歩行が難しい方、車椅子をお使いの方は、この要件を満たせないことがあります。

また、機器を操作している間は、ご自身で対応していただく時間が続きます。透析中の安全をご自身で確保することが難しいと医師が判断した場合も、セルフ透析はお勧めできません。

いずれも、最終的には診察のうえで判断します。まず今の透析を安定させることが先になる場合もあります。状態が変われば、あらためてご検討いただけます。

迷っている方へ

上のどれにも明確に当てはまらない、という方が多いと思います。

適しているかどうかは、最終的には医師の診察と、シャントの状態や日常の過ごし方を含めた個別の判断になります。まずは無料オンライン説明会で、実際のところを聞いてみてください。

04

Risks

リスクと注意点

セルフ透析を検討するうえで、知っておいていただきたいことを書きます。

自己穿刺について

最初は、ほとんどの方が怖いと感じます。

自分の体に針を刺すことに、抵抗を感じない方はまずいません。

トレーニングは、いきなり穿刺から始めるわけではありません。手洗いや体重測定といった簡単なことから始め、段階的に進めます。専任のトレーナーが付き添い、しっかりと丁寧に指導します。習得までの目安は個人差はありますが1〜3か月です。

なお、多くの方が時間の経過とともに「自分の血管は自分がいちばんよく分かる」と感じるようになります。今日は穿刺の上手な人に当たるだろうか、という不安がなくなる、という声もあります。

自己管理について

日時を自分で決められるということは、決めなければ透析が行われないということです。体調の変化に自分で気づくことも求められます。透析の中断は命に直結します。この責任を引き受けられるかどうかが、この方法を選ぶうえでの前提になります。

トレーニング期間が必要なこと

見学に来たその日から始められる治療ではありません。転院・トレーニング・運用開始という段階を踏むため、実際にセルフ透析の形になるまでには数か月かかります。

各段階の詳しい内容は、はじめ方をご覧ください。

05

If It Doesn't Work

うまくいかなかったとき

セルフ透析を検討されるなかで、こう思われる方もいらっしゃると思います。

「始めてみて、自分には無理だと分かったら、どうなるのか」

答えは、通常の施設透析に戻ることができます。

セルフ透析は、一度始めたら引き返せない治療ではありません。トレーニングの途中で「やはり自分には合わない」と感じた場合も、開始後に体調や生活の状況が変わった場合も、通常の透析に切り替えることができます。

「戻れる」ことを、先にお伝えする理由

セルフ透析を検討している方の多くは、今の透析に不満を持ちながらも、変えることへの不安を抱えているのではないかと思います。

その不安のうちの一つは、「合わなかったらどうしよう」ということもあると思います。

なので先にお伝えします。合わなければ、戻ることができます。

そのうえで、まず話を聞いてみることをお勧めします。

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